モリンガと大麦若葉のそれぞれの特徴の比較と摂取する際の注意点

食生活の多様化が進んだ現代社会は栄養が偏りやすいとも言われています。特に多忙な人は外食や出来合いで食事を済ませることが多いので栄養の偏りは避けられません。そのような事情から様々な健康食品が注目されていますが、含有成分がもたらす体への影響を正しく理解しないと栄養バランスの改善は困難です。

健やかな暮らしを営むためにも、体に良いとされているモリンガや大麦若葉について詳しく学びましょう。

モリンガが人気になった理由を知ろう

モリンガはミラクルツリーの別名を持つ万能食品

モリンガはヒマラヤ山脈の南部が原産地とされるワサビノキ科の植物です。根の部分の風味がワサビに似ているのが名前の由来ですが、ワサビはアブラナ科の植物なのでまったくの別物です。モリンガは英語ではミラクルツリーとも呼ばれていますが、これは葉や果実に限らず種や樹皮、根に至るまでほぼすべてが食用になることや、様々な栄養をバランス良く含んでいるのが大きな理由です。

ビタミンやミネラル、食物繊維の他にたんぱく質やアミノ酸、ポリフェノールなどが含まれています。このように様々な栄養が含まれていることから万病に効く薬として扱う地域も少なくありません。また、二酸化炭素の吸収量が多く、水の浄化作用も強いので環境改善を目的として栽培されることもあります。

モリンガの葉はお茶、果実や種は食材、根はすり潰した物を薬にするなど様々な方法で消費されています。加工方法も地域によって異なりますが、日本では非常に細かい粉末状にした物をお茶として飲む方法が一般的です。口当たりはやや青臭く、青汁に似た風味と言われることもありますが、製造メーカーごとに加工方法が異なるので一概にこのような味とは断言できません。

また、口当たりを良くするために砂糖やはちみつとブレンドした製品もありますが、モリンガ独自の風味を堪能するなら無添加の製品を選ぶのが良い方法と言えるでしょう。

細胞を若々しく保つ効果が得られる大麦若葉

大麦若葉はイネ科の植物である大麦の若く柔らかい葉を指す言葉です。大麦若葉という品種は存在せず、あらゆる品種の大麦の若い葉が大麦若葉になります。日本は小麦よりも先に大麦が伝わったこともあり、早くから大麦若葉を健康食として扱っていました。

芽吹いたばかりの若く柔らかい葉は口当たりが良く、わずかに感じる柔らかい甘さがあらゆる病気を予防すると信じられていたのです。また、麦は新芽が出た時にわざと踏みつけてダメージを与え、そこから力強く成長させる麦踏みと呼ばれる栽培方法が主流ですが、踏まれても大きくなる麦の生命力が若葉に宿っているとされていました。

大麦若葉を食べるのは麦の成長エネルギーを摂取することであり、病気知らずの頑丈な体を作る必須条件だったのです。大麦若葉は強い抗酸化作用を持つとされているSOD酵素を多く含んでいることが知られています。細胞は酸素と結合することで老化が促進されますが、SOD酵素は細胞と酸素が結び付くのを防ぐ効果があるので細胞が衰えにくくなります。

そのため、大麦若葉を摂取すると若々しさが維持できると言えるでしょう。SOD酵素の他にはカルシウムや鉄、B1やCなどのビタミン類も豊富です。大麦若葉はその栄養の多さから青汁の原料として普及しています。

モリンガと大麦若葉の違いについて

モリンガも大麦若葉も栄養満点の健康食品として広く普及していますが、それぞれの違いを正しく認識することが健やかに暮らすためのコツと言えるでしょう。モリンガはワサビノキ科の植物で、温暖かつ水はけが良い環境を好みます。

一方で大麦若葉はイネ科の植物である大麦の若い葉であり、温暖な環境を好む点はモリンガと同じですが、やや湿った土壌の方が早く成長するとされています。栄養についてはモリンガの方が多数の種類を含んでいますが、大麦若葉には細胞の老化を遅らせ、若々しい状態を長く保つ効果を持つSOD酵素が豊富に含まれています。

あらゆる栄養を万遍なく摂取するならモリンガ、強い抗酸化作用を期待するなら大麦若葉を選ぶのが賢明と言えるでしょう。

長く続けるには摂取の方法を工夫することが重要

健康食品にありがちな問題として、風味が自分の好みに合わないことを理由に摂取を止めてしまうことが挙げられます。体に良いことは分かっていても香りや味がどうしても受け入れられないというケースは珍しくありません。

モリンガや大麦若葉も例外ではなく、特有の青臭さが鼻について嫌になってしまうことがあります。青臭さを取り除くために砂糖やハーブなどを添加した製品もありますが、続けることが億劫になってしまうのは風味が合わない他に摂取の方法がワンパターンという理由もあると言えるでしょう。

健康食品として販売されているモリンガや大麦若葉はそのほとんどが細かい粉末状です。これはお湯に溶かして飲むことを前提とした加工であり、多くのメーカーがその方法を推奨しています。

効率が良い方法ではあるものの、毎日青臭い物を飲み続けることに飽きてしまう事実は否定できません。

栄養豊富な健康食品も毎日続けて摂取しないと体に良いとは言えないので、飽きずに摂取できる方法を工夫する必要があります。お湯に溶かして飲むだけではなく、スープやコーヒーなどの飲み物に混ぜることでいつもとは違う、個性的な風味が楽しめます。

また、小麦粉の生地に練り込んでパンやクッキーを作る、パン粉に混ぜてモリンガや大麦若葉の風味を持つフライにするなど味わい方は様々です。

体に良い物でも過剰摂取は具合を悪くする

過ぎたるは猶及ばざるが如しという言葉もある通り、体に良いからと言って必要以上に摂取するのは良くありません。モリンガは血糖値を下げたり血流を降下させる作用があるので、摂り過ぎると低血糖や低血圧の状態になるおそれがあります。

妊娠中の女性は胎児の健康も損なわれる可能性があるので十分に注意しなければいけません。大麦若葉には食物繊維が豊富に含まれているのでお通じが良くなりますが、過剰摂取は下痢を引き起こします。また、食物繊維と同様に大麦若葉の主成分とも言えるシュウ酸は尿路結石の原因物質なので注意が必要です。

一日当たりの適量は粉末の場合でモリンガが約1.5グラムから3グラム、大麦若葉が約6グラムとされています。

正しい知識を持って上手に摂取するのが長く続ける秘訣

モリンガも大麦若葉も万能食品と呼べるほど豊富な栄養を含んでいます。粉末状に加工されている物ならお湯に溶かして飲むだけで栄養を摂取できますが、摂り過ぎは体に良くありません。また、毎日お湯に溶かして飲むだけではいずれ飽きてしまう可能性もあります。

長く続けることが健やかな状態を保つ秘訣なので、適量を様々な方法で美味しく摂取できるように工夫することが重要と言えるでしょう。